青春発ー墓場行き

俺達はメスカリンをやって夜のビーチにやってきた

あいつの被る星条旗のドギーハット

虹色クジラの群れと日本の終わりを感じた


思えばネズミが子供を産むよりも早く俺達は大人になっていった

大人にならなきゃならなかったのかもしれない

バンビが産まれてすぐ立たなきゃならないように

俺達の春は

【青春発ー墓場行き】の特急列車だったのだ


くわえタバコをしながらあいつの部屋の布団を焦がしていると家のベルが鳴った

チューインガムラッセン生きてるだけで丸儲けラブアンドピース釈迦のひとつ覚えリンゴーーン🎶

お前は俺の母親か

俺はお前の母親か

メスカルボタンを作る中島美代子

美しい美しい

メスカルボタンを作る中島美代子

美しい美しい



・・・

ハッと気づいた時にはもう、奴は家の中に入ってきていて俺を攫って海へだけ停るバスに飛び乗った

バスの荷台には、パンパンのコカインにテキーラの瓶、メスカリン、ケタミン、DXM、DMT、バスソルト、アイス、エーテル、ハイミナール、アシッドペーパー、子供の頃から大事にしている人形。

完璧な一日が始まったのだ

午後にはサングリアを飲もう

いつか報いが来るだろう?


やがて、たどり着いた浜辺は綺麗

夜空もとても、綺麗

悲しみが流れて星になって空に登っていく

砂漠とは違って気持ちがいい。

夜光虫が波の間に光


月まで泳ごう、あぁ

街が眠りの中に隠そううとする

この宵闇を突き抜けて


月が進むより早く俺達はテント

マシーンガンが聞こえて遠くからワルキューレの騎行が聞こえないことを祈る

俺達は新しい靴下を履き

目覚めたら次はサイゴンだと

覚悟をキメて眠るのだ

眠るのだ




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ながさわらむの酔いどれ天使になる前に

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