ぼくの足元

死刑執行日がいつやってくるかは分からない
長年連れ添った体とのお別れも
積み重ねてきた原罪はやがて破裂する
何年後の何日の何時の何分の何秒かに破裂する
こころの隙間から漏れてきて身体の皮を突き破り外にでてくる。
この化け物は君の影だ、共に歩み、夜が降りると見えなくなり、光が明るいほどにハッキリと現れる君の化け物だ。
酒に喜び、友を愛し、薬を相棒にもつ
闇に潜り、瞬間を愛し、自殺を相棒に持つ
恐怖を暗闇に感じるその瞬間まではいつまでもいつまでも優しい家族であり最高の友だ 
天の1番高いところよりも美しく
世界中のどの女性よりもエロい 
どの詩よりも輝きを秘めて、永遠に消えることはない
善悪の彼岸にかかるクリスタルの橋
フィクションの塔の上まで登れるエレベーター
虹色の象の背中にある黒檀の便座
愛する影と逃避行のスタートした夜
しかし、死刑執行日は必ずくる、終わりだそう終わりだ
永遠に離れることはないと誓った原罪だ
君への罰だ、一瞬を愛したものに必ず訪れる贖罪だ
君が育てた罰だ。君という化け物の終わりだ。
そう終わりだ。

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ながさわらむの酔いどれ天使になる前に

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