長い髪をかきあげて
髭を生やした優しい君は
ひとりぼっちで人混みを歩いていたね
さよなら ぼくの ともだち
夏休みのキャンパス通り
コーヒーショップのウィンドウの向こう
君は優しい眼差しで僕を呼んでいたね
さよなら ぼくの ともだち
息が詰まる夏の部屋で
窓もドアも締め切って
君は汗をかいて眠っていたね
さよなら ぼくの ともだち
行ったこともないメキシコの話を
君はクスリが回ってくると
いつも僕に繰り返し話してくれたね
さよなら ぼくの ともだち
仲間がパクられた日曜の朝
雨の中をゆがんで走る
優しい君はそれから変わってしまったね
さよなら ぼくの ともだち
髭をはやした無口な君が
帰って来なくなった部屋に
君の歯ブラシとコートが残っているよ
さよならぼくのともだち
弱虫で優しい静かな君を
僕はとっても好きだった
君はぼくのいい友達だった
さよならぼくのともだち
さよならぼくのともだち
さよならぼくのともだち
ながさわらむの酔いどれ天使になる前に
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