日本の裏側の田舎街でもいま10階建て以上のマンションを建てている
市民は高層マンションと呼んでいる
中の工事はみんな県外から仕事にきてるのだが
俺は給水分岐工事でそのマンションに行ったときのこと
昼前だった
ガシャンガシャ~ン!
凄い音がして見に行ったら
足場が崩れタイルを運んでた爺さんが墜落して倒れてた
頭から血を流し膝から下があり得ない方向を向いてるのだ!
死んだと思った
間もなく
意識を取り戻したみたいで
う〜んう〜んと痛々しくうなってた
そこへ「大丈夫かぁ〜!」
トビのおっさんが来た
そこへ監督もけっそうかいて
走ってきた
トビのおっさんが監督に
「タイル屋さんが落ちたんだよ!」
すると監督が
「いや雑工の木村さんだ」
その言葉を聞いた爺さん
目をかたく瞑り痛みをこらえてたが
クワッと目を見開いて口の中の血をペッ!っと吐き出したかとおもうと
「雑工じゃね〜バカヤロー多能工だぁ!」
そう言ったのだ。
酔いどれエッセイ
【プライド】より
ながさわらむの酔いどれ天使になる前に
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