中島らもが階段から転げ落ちる夢のオチでベッドから飛び上がったある意味ではこれも正夢だったのかもしれないとにかく、何か言葉を語らないと気が済まない衝動に駆られながらハイミナールによく似たナニかをボリボリと齧ってウイスキーで喉を燃やしながら飲み込むパーティーはいつまで続くのだろうかニールキャザディ、いやディーンモリアーティがファザー号に乗りながら俺の枕元に停車したお前も来るか、片道切符だぞ青春発墓場行きのミッドナイト・エクスプレス白濁でベトベトした脳みそが朝靄を晴らすよりも早く加速していき停る事無く扉に突き刺さる千の語るべき物語と億の話すべき言葉があるのにいったいそんなところで何しているんだ今すぐに選ばなきゃならない大切な何かを守るために、語るべき事を語らずティッシュに遺伝子を包むように吐いて捨てているメリープランクスターズは何処に行ったって言うんだ隣の国では合法?隣の国では死刑?そんなことはどうだっていいメリープランクスターズは何処に行ったって言うんだフォークジャンボリーは存在した?ウッドストックは月面着陸のように嘘?そんなことはどうだっていいんだ少しずつ自分の心から盗み続けるうちに何を守ればいいか忘れてしまう酔っ払って最後に階段を踏み外し最後に命まで盗まれるんだろう
ながさわらむの酔いどれ天使になる前に
メモ帳
唐突に人生が終わりを告げる遠くに行きたかったはずなのに公園のブランコ 触らずに揺れる鏡の中に閉じ込められた君を探してる君の世界を奪った君の世界を奪った君がバカだねと笑ったきり街を逝く夏が撫ぜていく透明なシャボンと風になり閉じ込められたままの僕を見つめてる君が世界を攫った君が世界を攫った大切なヒカリ そっと水溜まり空港までの道 枯れた花が咲きくっついたり離れたり消えたり最後に君の手を離してしまった君は世界を救った君は世界を救った
「ギターの弦が切れちまった」「もう、今夜はやめにしよう」「あの子はどこ行った?」「さぁ、どうでもいいじゃない」「さぁ、今夜も錠剤を飲み込もう」当たり、外れ、今夜は飛べた、今夜は眠れた飲み干す、飲み干す、トリスとヒゲのオジサン吐き出す、吐き出す、また俺は便所に吐き出す意味もなく吐き出す必要ないから吐き出す10月とたそがれの国ラムはバスタブで溺死アパートにいる君になんて言えば良いだろう早送りで枯れ逝くひまわり畑巻き戻しできないアイ・ラブ・ユー吐き出す、欲したものを手放すスライスされた食事時間クスリをナイフとフォークで丁寧に痩せ細って痩せ細って通り抜けられない檻から脱獄世界一簡単な脱獄映画廃村の隅からグミ1つで僕は君の鏡になりたいサランラップ、空室の冷蔵庫、鉛筆とアルミホイルスプーンが好きな彼氏はもう人間じゃないよケモノになるケモノにやるケモノとやる紛れさす、隠す、刺す、メス、ゴダールと女神それが唯一バスタブまでの一直線の恐怖を紛らわすとろけ出した12:30 昼か夜か分からない嘘つきの夜にする?それとも水溜まりの朝?砂糖はいくつ入れる?このティーパックは捨てる?EからAm、隙だらけの好きだからクリスマスイブよりクリスタルメス希望船など空に無い、口を揃えて子供達遥か遠くのアルペジオ、ホロウボディの中のボーイングジキルとハイドの夏、蝉を食べた白痴用水路の奥には秘密の祠があるらしい作り上げられ...
ニューヨークは全て僕のもの壁にかかったウォーホルや下水道を流れるベルベット蛍光ペンで書かれるジェイ.Zに眠らないトランプ日本の田舎のあぜ道で君を映画に撮りたい結婚しよう。僕は落下速度で告げるけれど君のアタマは固められた呪物で株価の変動、よく売れる武器友達の恋人の話と老老介護禁忌を作った神様とヴィーガンの恋人新発売のポテトチップス、明日の天気耳に詰まって、聞こえない僕にしか聞こえないジャジューカ君には聞こえぬジャジューカ僕は僕の人生に君を巻き込んで轢き殺してしまいたい
DNAの螺旋の奥で雪の城に辿り着いて眠る無限の中や永遠よりも輝いた瞬きを見てた美しい夜は何処だクリスマスイブ、クリスタルメス雪の中で少女が探す黒い星が、消えそうにない白い道に足跡が消えるジョンと1ドル札と結晶を速く自殺スポットの新宿のビルから飛び込めるプールを埋める生命体クスリ売りの黒人が言ってた夢を見るならこの街だとあの頃は、欠片程の意味があれば無造作に終わっても構わない気がした排水溝に詰まってあっという間に流れるあっという間に流れる白い街に飛び込む白い街に飛び込む
本を読んで文字の螺旋の中にDNAを混ぜてる時や映画を見て別の世界を旅するカメラに取り憑く時や自分を喪失してしまうほどの薬の泉を泳ぐ時にだけ周りの風景や取り巻く現実が遠く消え失せていき不安や失望が旅立ち生きてる心地がやってくる外側に対して俺の体を縁取る時々白く光って流れるような線が現れて矛盾を完全に遮断する瞬間に俺は世界と繋がる狂人でいる瞬間にだけだ俺もとっくに亡霊だった
薄明の子らが永久の砂浜の果てから足跡を地球に残さぬように歩く名を取り戻せぬ楽器達は粒の間から沸き立ち星になる密室で5つのコップと5人の手が寄り添う音の壁の中にコップを5つ置くと満席になるテーブルがあり換気扇の閉じられた逃げ場のない空間で酒を飲む不意に、避難所の造られていない避難所の中で厚手のコートにナイフを全員が隠し持っている事に同時に気がつくシンクロニシティには発展しなかった疎らな溜め息が、早朝に同時に囀る小鳥達よりも息を合わせて喉を下る生唾に変わる0.5倍速で演奏されていたジミ・ヘンドリックスのmachine gunが思いつく限りのすべての暗闇を持ってアバラの隙間に光速で下降していく弱き者はナイフに怯え、助けを求め幸福時代の腕枕に縋る「頑な」を持つ者はナイフを捨て、俯瞰で3次元の亡霊となる失明した者は、嘘をしたためテーブルから離れる愚者はナイフを使い、刺せば破裂する己の弧を描く心臓の隅で永遠から瞬間までの3連符が脈打つと心の中に牢獄を開き頭の中にシャングリラを作り出す蝶達が遊び、花が話を聞くような密葬の外の自由については思考する事が出来なくなる薄明の子らはまつ毛とまつ毛が抱き合う瞬間と永遠の後に意識を奪還するコップは4つに減るそして、ようやく、ナイフが幻影だったと気づくのだそして、絶望薄命な薄明終わりThis is the endBeautiful friendThe end....
夜の狩人が逃げ惑う獣たちを嘲笑う逃げ切って開花した太陽をみたって手を掴める訳じゃないのに下痢便をしながら俺はそんなことを考えていた1960年代の亡霊が頭蓋骨の中を行ったり来たりしている甘ったるい香水のようなギターの音映画のセットみたいにぶっ壊れたホテルの部屋そろそろモージョーがドアを叩きまるでルームサービスを持ってくるように靴を2つ綺麗に揃えさせる明日の朝5時に改札をくぐり抜ける為にそろそろ寝なきゃ行けないのに勘弁してくれよワイルドターキーを捨てるようにいれる四角い小さなグラスはシンクでもう粉々に割れてるはずだぜ爆弾をこれ以上落とすな分かっちゃいるけど止められない今夜、狩人達と踊るのは誰だモグラのように布団を探し潜り込むのが賢明だ神は俺と小さくラッパ飲みしながら呟いた
自転と公転し続ける象の大群の中で血を吸うノミの親子希望を見るのはやめなさい。生きる意味を見出しなさい。そんなリアルな夢を見ながら僕はジトッと汗をかくのです。
貴方を産むのはうもうんざりそう母は言った疑心暗鬼の地獄に堕ちて朝日も夕日も血に染まる明日来週来月地獄に堕ちて来年10年20年自分を殺して年老いた最後も尚も会えると願うだろうだから貴方を産むのはもううんざりだから貴方を産むのはもううんざりby.seiji nagasawa
光源が靄の中で冷たく静かに息を引き取る気がするオレンジや白や緑や燃えるような赤や燃え尽きたような真っ白だったはずの灯台の火が雨戸を降ろして鍵を締切った部屋のように全ての電源を引っこ抜いた部屋のようにテレパシーも電波も届かない棺を作り上げている舟の中で後方から迫る動き続ける壁に怯えている俺も君も同じはずだが君と腐乱死体は気にも止めないもしも、丘の上に、たどり着き時々幸せに思ったり、時々夢を見れるなら俺も腐乱死体になるべきだろうか。蜃気楼と笑う水平線鏡の国のアルビオンハンモックで見た夢は揺りかごのデジャブ淀んでいる既視感押し寄せる壁が淵を突き抜けて宙に産まれる瞬間に夏は終わる俺も腐った匂いのする卵になる。
相変わらず1番上に積もるのは絶望ばかりゆっくりと一層一層、時間と退屈が重なっているはずなのに眠れなくなるような夢にたった1人のロウソクが俺の1歩踏み出す勇気を止めてくれる君の吐瀉物や排泄物や独り言や嘆きや悩みや無言と言葉が俺にヒカリとアカリと手錠と苦しみをくれるみじめったらしく生きる勇気をくれる君を救える言葉は存在しないかもしれないが君のテレパシーで俺は息をする吸い込む空気に君の涙が混じるそれ以上絶望するなもっと深く絶望してくれ赤と青に点滅する信号が照らし続ける路地に電信柱ごとにくくりつけられる花束に君に掛かるかもしれない手錠に君に掛かるかもしれない首吊りロープに君が手にするかもしれない包丁に君が覚悟する玄関口に君が思い出す逼塞した過去に君が思い付くひどい未来に心が泥と煙と鼻くそみたいな日常に攫われそうになっても君のローソクが流れるかぎりきっと、俺は暮らしている君の翳りへ君の翳りへきみのかげりへ